ご無沙汰しております、Sです。

日本では冬の寒さが通り過ぎ、春の香りが漂ってきた頃でしょうか?もうすぐ至るところで桜が咲くようになりますね。また新年度も始まるということで、学校や組織が変わるという人も多いことでしょう。そんな人の生活が変化するように、アメリカのIT・通信業界でも今、大きな変化の波が訪れようとしています。今日はその中でも、徐々に注目が集まってきたeSIMという新しいテクノロジーについて、ご紹介します。だいぶ真面目で専門的な内容ですが、日本語で紹介されているページがまだまだ少ないので情報の普及も兼ねて、書きます。。。

SIMカードって、そもそも何だっけ?
SIMカード

SIMカードのSIMとはSubscriber Identity Moduleの略称です。日本語だと加入者識別モジュール、契約者識別モジュールと呼ばれていて、スマホやガラケー、タブレットなどのモバイル端末が、音声通話やデータ通信を行うためのICチップ状のカードのことです。SIMカードにはそれぞれ識別番号が割り振られていて、ユーザーが契約した内容のサービスを正確に提供できるようになっています。例えば、AさんのSIMカードには、AAAAAAAAという番号が当てられていて、AさんはDocomoの電話かけ放題、データ通信2GBのプランを使えるように設定、と言った具合です。SIMカードには3種類存在し、標準SIM(サイズ大)、MicroSIM(サイズ中)、NanoSIM(サイズ小)というラインナップですが、iPhoneを始めとした最新機種ではNanoSIMが一般的になってきました。

SIMフリーって最近良く聞きますよね?
SIMフリー端末

SIMフリーとは主に端末に対して使われる表現で、どの通信キャリアのSIMカードであろうが、利用できるように設計されている端末のことを指します。通信キャリアはSIMカードを装備したスマホやタブレットなどをショップで販売していますが、この端末はそのキャリアのSIMカードでしか作動しないよにロックされています。見た目は全く同じiPhoneでも、DocomoのiPhoneはSoftbankやauのSIMカードを挿しても利用できません。それは不便だ、何とかしろー!という国民の声を代弁して(代弁していないケースがあるかもしれないことも述べておきます笑)、総務省が数年前から他のキャリアでも端末が利用できるように圧力をかけ始めました。現在は暫定的に、購入後半年でSIMロックを解除できるようになり、また元々SIMロックがかかっていないSIMフリー端末などが家電量販店で販売されるようになり、消費者にとって選択肢が増えてきたと言えるでしょう。

eSIMとは何か?
さて、ちょっと前置きが長くなりましたが、本題です。まずeSIMとはEmbedded SIM、もしくはeUICC(Embedded Universal Integrated Circuit Card)の総称で、日本語訳だと装着済加入者識別モジュールと言ったところでしょうか。(正確な日本語訳はまだ登場していませんし、もしかすると今後もeSIMで浸透していくかもしれません。)eSIM一番の特徴は、世界中どこでも遠隔操作可能、複数の通信キャリアを選択でき、しかも物理的にSIMカードを変更する必要がない点にあります。例えば、日本人が海外旅行する時に、最近では現地のSIMを購入して入れ替えている方も少なくないのではないでしょうか?でもぶっちゃけめんどくさいですよね、現地でSIMカードを購入して、入れ替えて、APN設定し直して、余った分は使えないし。今後そんな手間がなくなって、WiFiを選択する感覚で、通信キャリアを選べるようになるんです。ちなみに、日本で一時期ちょこっと話題になったApple SIMのコンセプトは、このeSIMと同じです。選択できる通信キャリアに制限も多く、今のところあまり流行っていないですね。。

IoTとベストマッチなeSIM
eSIMがなぜ今後ブームになっていくか、それはIoTの発展と大いに関連性があるからです。モノのインターネットとある通り、今後様々なものにSIMカードが搭載され、通信をするようになります。例えば、自動車業界は現在コネクテッドカー(通信可能な車)の開発に注力していて、そこから取れるビッグデータを使い、顧客の行動パターンなどを分析するところまで来ています。今後、すべての車が通信に繋がり、自動運転が普及していくと考えられています。同様に、車以外にも産業用機械やカメラ、ホームソリューションなど、あらゆる業種で利用されることが予想され、IoTと密接に関わり、成長して行く可能性が極めて高いです。以下の図は、Sierra Wirelessが提供しているWhite Paperから抜粋した図です。
eSIM Concept


eSIMマーケット動向
eSIM Market (McKinsey & Company)
コンサルティング業界大手のMcKinsey&Companyのレポートによると、2022年までに、SIMカード製造業者の売上成長率は年間5%とありますが、eSIMの製造業者の売上成長率は年間95%、今後5年でマーケットが倍々で増えていく試算です。これは単純にSIM製造業という観点ですが、今後eSIMに関連したサービス、商品が続々と登場することが予想され、IoT分野の中でも一大マーケットになっていきそうな予感がします。

eSIM誕生で登場するビジネスモデル
eSIM Business Model
ビジネスモデルまで紹介しちゃうとは何と太っ腹なブログでしょう笑。冗談はさておき、上記の図は、Ernst&Youngが提供している業界動向レポートで、eSIMのビジネスモデルが紹介されています。(お前が考えたビジネスモデルちゃうやろ、というツッコミは甘んじて受けます笑。ありがとう、EY笑。)この図を見れば一目瞭然で、一番右の図が今後成長していくビジネスモデルになります。各MNOと交渉しながら、Subscription Management、もしくはOEMでeSIMを企業、一般消費者に提供していくのが王道のビジネスとなります。しかもこのモデルは、日本にとどまらず、世界共通の通信規格を利用しているため、マーケットは全世界となります。

弊社にも既に日本のお客様からeSIM関連についての問い合わせが入ってきており、時代がやってくる予感がしています。弊社は日系企業(おそらく全世界で)で唯一、日本ナンバーワンの通信キャリアであるDocomoと、全米ナンバーワンの通信キャリアであるVerizonと販売契約がある代理店という立ち位置に居ますので、今後、日本企業のアメリカ含めた世界進出、事業拡大をサポートすべく、リサーチを続けていきたいと思います。eSIMについてご質問、お問合わせがある方は、本ブログの問い合わせ、もしくは弊社ホームページからお問い合わせください。

eSIMとかIoTとか、うちもそれなりに企業っぽくなってきたな~笑。

S(`・ω・´)


海外起業 ブログランキングへ


起業・独立 ブログランキングへ


スマートフォン・携帯電話 ブログランキングへ


アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ

人気ブログランキング

人気ブログランキング

人気ブログランキング

人気ブログランキング